天草松島 <日本三大松島>

 天草松島は、「日本三大松島」の一つで、熊本県にある大小120余りの島々が点在している「まるで絵画のような絶景」で、多くの人を魅了しています。
 また、島々を結ぶ5つの橋は、「天草五橋」と呼ばれており、国道266号線上にあるのですが、真珠の養殖が盛んだったことから「天草パールライン」と名付けられ、日本の道100選にも選定されました。
 その雄大な姿が天草松島のシンボルとなっており、車窓から眺める景色は格別です。

見所と特徴

 天草は温暖な気候で、冬でも雪があまり降らず、比較的あたたかいです。夏は暑いですが、海風のおかげで少し涼しく感じられます。
 雨は一年を通じてよく降り、梅雨時季(6月から7月頃)には特に多くの雨が降ります。雨がたくさん降ることで、自然や植物が元気に育つ環境が整っています。

 この地域は、天草・島原の乱の舞台ともなった歴史ある観光地で、地域一帯は雲仙天草国立公園に指定されており、雄大な天草五橋と数多くの島々が点在する絶景であることから、多くの観光客や自然愛好者に訪れられるスポットとなっています。
 日本の白砂青松100選にも選ばれている白い砂浜と緑豊かな松林のコントラストが美しく、豊かな自然を存分に堪能することができます。

地域に生息する生き物等

 天草近海には「黒潮(くろしお)」という暖かい海流が流れていて、周りの海は綺麗で透明度が高く、穏やかな海では魚やカニ、イルカなど、多くの魚や貝が棲息しております。

 シュノーケリングやダイビングをはじめ、クルーズなどを通じて野生のミナミバンドウイルカ(ミナミハンドウイルカ)が回遊している姿を見かけたり、豊かな自然を海から眺めるなど、ゆっくりとレジャーを楽しむことができます。
 また、島々には多くの鳥類が棲息しており、バードウォッチングも楽しめます。

地形

 地質は新生代第三紀の火山活動に由来するものが多く、白い凝灰岩などが見られ、島々は、かつて陸地が沈水してできた地形です。