ネズミイルカの仲間の棲んでいる地域

ネズミイルカ

【棲息域】
 北半球の温~亜寒帯(北米大陸北東部、北西部沿岸、グリーンランド、アイスランド、イギリス、フランス、スペインなど)

 ネズミイルカは、胸びれや背びれ、尾ひれ、背中、顔部は黒or灰色で、体長は、1.5~1.7m程度に成長します。水深は200m以上まで潜ることができ、呼吸時は水面にて30秒ほどかけて4行います。
 人間には聞こえない超音波を使い主食となる魚を探します。
 日本では日本海北部の沿岸部で見られます。

イシイルカ・コハリイルカ

【棲息域】
 南米中央~南部沿岸(南米大陸ペルー北部から南方のフエゴ島を通り、大西洋のブラジル南部付近にかけた沿岸。ウルグアイ、チリ、ペルー等に棲息)

 イシイルカは、背びれの上部や尾ひれの上側の縁に白い部分があり、全体的には明瞭に黒白の色分けが際立っていて、体長は2m前後になります。口先は尖がっておらず、のっぺりとした感じです。特徴的なのが、水面すうれすれを高速で泳ぐ(おそらく、表層から中層に棲息する群集性の魚類を捕食するためと考えられます)ことがあり、その時の水しぶきを背後から見るとⅤ字に見えますので、離れたところからも分かります。
 日本では、北海道沿岸、オホーツク海、三陸沖で見られます。

 コハリイルカは、濃い灰色だが、死後数分で黒く変化する。個体によって異なりますが、腹部に明るい灰色の斑紋があるのが特徴です。体長は1.5m程度で、体重は50㎏~75㎏です。尾ひれは三角形で、体長の3/4程の位置にあり、他のイルカと比べると後方にあります。

リクゼンイルカ

【棲息域】
 北日本太平洋岸~千島列島

 食性範囲は広く,表層から中層に棲息する群集性の魚類やイカ類を捕食し,特にハダカイワシ類やスルメイカ類を好み、分布は北太平洋およびその付属海で,北緯30゜~62゜かけての温帯から亜北極域の深海域に棲息しています。
 日本の銚子(ちょうし)から南千島に至る日本近海に分布する。

 リクゼンイルカは、イシイルカと似ており、全体的には明瞭に黒白の色分けが際立っていますが、イシイルカよりもリクゼンイルカは斑紋が大きく、胸びれ付近まで広がっているのが特徴です。

コガラシネズミイルカ

【棲息域】
 カリフォルニア湾北部のみ

 コガラシネズミイルカは、体型は太くて短く体長は最大で148㎝です。2016年の調査では約30頭が確認されており、絶滅危惧種の指定となっています。

メガネイルカ

【棲息域】
 アルゼンチン・チリ南部の沿岸、ほか島々

 メガネイルカは、眼の周りに眼鏡をかけているかのような輪状(多くは二重)の模様があり、他のイルカとは明らかに区別することができます。棲息域としては、亜南極から南極圏にかけての海域と考えられています。

スナメリ

【棲息域】
 日本~東南・南アジア沿岸~ペルシャ湾

 スナメリは、クジラの中で最も小型であり、かつ、イルカの中でも小型と言われているクジラの仲間のイルカです。
 要するに「クジラなのかイルカなのか、どっちなんや~!」って感じですね!

 体長が1.5m~2mで体重は50㎏~60㎏と小柄。体色は銀白色で、背びれがないのも特徴です。
 棲息域としては、ペルシャ湾から日本に至るインド洋、アジア地域に分布しています。
 日本では、仙台湾から伊勢湾、瀬戸内海地域、西九州などの浅い海域や日本海側では能登半島以西で見られます。

SlowCruise

【参考サイト】
【国立科学博物館】 海棲哺乳類図鑑
・イルカウォッチングガイドブック・水口博也著・阪急コミュニケーションズ より
標津町より
・「Copyright (C) 2021 水産庁 水産研究・教育機構 All Rights Reserved」より
・ウィキペディアより
・Weblio辞典より